Tatsuya Nakatani
ナカタニ・タツヤ
音楽家、コンポーザー、打楽器奏者、Nakatani Gong Orchestra主幹、アート弓制作販売。一般的にはドラマーやパーカッショニストと呼ばれるが、即興演奏(Improvisation)、特殊奏法(Extended technique)を駆使する独自のスタイルでライブ演奏活動するアーティスト。1970年兵庫県神戸市生まれ、関西出身。10代から20代前半まで日本で音楽活動の後1994年代に渡米、ロサンジェルス、ボストン、ニューヨーク、ペンシルバニアを経て現在ニューメキシコ州のトゥルース・オア・コンシクエンシーズ市在住。ニューヨーク市在住時代には前衛フリージャズのドラマーとして、その後ソロ・パーカッション演奏でツアー範囲を広げて世界中のアーティストと共演や制作を行って来た。30年に渡りアメリカ全域を主な活動拠点としながら、ヨーロッパ、南米、アジア、日本でもライブ演奏ツアー活動を行ってきた。アメリカ本土では自己改造したトランスポーターを使用し長期間の大陸縦横断ツアーを行うことで知られる。大都市だけではなく小中都市、地方学園都市にも定期的に演奏に訪れる。近年は17人編成の「ナカタニ・ゴング・オーケストラ」を主軸としながらソロ演奏や現地アーティストとの共演、マスタークラス、ワークショップ、アートレジデンシーなどを行う。
ナカタニのパーカッショニストとしての専門は即興演奏(Improvisation)である。
事前に準備された決まった楽曲を演奏するのではなく、ステージ上で瞬間即興作曲していく方法だ。その演奏手法に合わせて自己開発し鍛錬してきた特殊奏法(Extended techinque)で奏でる。一般的に聞き慣れたドラムの音色と共に、弓弾きのゴングやシンバル、御鈴、特殊スティック、マレットなどで拡張された音を発することで、ドラマーとしての一般的に認識された役割から離脱する。生楽器でありながらも時には音響的や電気的な表現も駆使し、音や波動としての美術的な表現への可能性、特に日本人の生まれ持つ「間」での音楽表現も追求する。
・Nakatani Gong Orchestra(NGO)について
2008年より始動。巨大なゴングのオーケストラ(コンテンポラリー・サウンド・アート・プロジェクト)でコンサート・ツアーを行う。 単純にステージ上にある17枚のゴング(銅鑼)の生音や波動やその音楽を想像してもらいたい。各地のキュレーターにより毎度現地召集された17人の参加者にはナカタニの開発したカリキュラムにてワークショップ、リハーサル、教則ビデオなどで演奏法を学んでいただき、後に本番コンサートを行う方法で全てナカタニの指揮(Conduct)によって行われる。ライブ演奏はあらかじめ準備作曲されたパートに加え、瞬時即興指揮で進行を変えていきながらコンサート演奏を進める方法をとっている。NGOのゴングは全て中国武漢鋳物製を使用、様々なサイズで小さいものは直径40cm、大きなもので直径1mを超える。独自研究制作した自作弓でゴングの弓弾きを主体に複数種の自作マレットやその他小道具も駆使し演奏する。時には静かで心地よく、時には荒削りで強烈な音量、NGOからうねり出る独特な波動の心地良さはツアー各地でのライブコンサートにて観客、演奏者を魅了してきた。米国では大変人気のプロジェクトである。
・アート作品としての弓制作
演奏活動と並行して手作りの弓を実用可能なアート作品として制作している。自己流の研究開発で出来た弓を自宅工房にて制作。用途にはパーカッション用や弦楽器用などがある。抜群の耐久性と、現存する市販の弓には出せなかった様々な特殊音が出せると高評価を博している。弓の自主制作を始めるきっかけとなったのはNGOプロジェクトの準備を進める段階で大型ゴングを弾ける弓が存在せず、購入できなかった為、自作で制作し始めた。その後、沢山の方々より購入したいとの希望があり、一本一本手作りで制作続行。2006年より「中谷工房」と命名し販売開始。
・主な共演者
共演者にはPeter Kowald, Billy Bang, Frank Lowe, William Parker, Dave Liebman, Ken Vandermark, Joelle Leandre, Fred Van Hove, Barre Phillips, Mark Dresser, Michel Doneda, Marc Ribot, Assif Tsahar, Le Quan Ninh, Eugene Chadbourne, Frank Gratkowski, Raven Chacon, Anthony Davis, Jeff Coffin, 他。
日本の共演者には、河端一、大友良英、内橋和久、芳垣安洋、藤井郷子、田村夏樹、今井和雄、ヒグチケイコ、斎藤徹、渡辺薫、柿沼康二(書道家) 他。舞踏家との共演では遠藤正、ユウコカセキ、石出卓也、他。
・主な演奏会場
ワシントンDCケネディーセンター、スミソニアン美術館、クリーブランドMOCA、サイト・サンタフェ、リッチモンドICA、ロサンジェルスICA、マイアミビーチ・バンドシェル、ボブ・ラウシェンバーグ美術館をはじめ、各州の美術館や大学、パフォーミングアーツ組織やアート財団、コンテンポラリー音楽祭にて演奏。
・講座、ワークショップ開催歴
マスタークラス講義やワークショップを行った大学の記録としては、カリフォルニア大学サンディエゴ、カリフォルニア州立美大ロサンジェルス、ニューワールド・センター・マイアミ、上海交通大学、セントルーカス美大ベルギー、立命館大学、フェアバンク・アラスカ州大学、タスカルーサ・アラバマ州大学、イリノイ州大学アルバナ、等。
Tatsuya Nakatani is an avant-garde percussionist, composer, and artist of sound. Active internationally since the 1990s, Nakatani has released over 80 recordings and tours extensively, performing over 150 concerts a year. His primary focus is his solo work and his large ensemble project, the Nakatani Gong Orchestra. He teaches master classes and lectures at universities and music conservatories around the world. Originally from Japan, he makes his home in the desert town of Truth or Consequences, New Mexico. With his activity in new music, improvisation, and experimental music, Nakatani has a long history of collaboration.
Nakatani's distinctive music centered around his adapted bowed gong, supported by an array of drums, cymbals, and singing bowls. In consort with his personally hand-carved Kobo Bows, he has spent decades refining and developing his sound as an arrangement of formations of vibrations, incorporated in shimmering layers of silence and texture. Within this contemporary work, one can still recognize the dramatic pacing, formal elegance and space (ma) felt in traditional Japanese music.
Truth or Consequences, NM, USA
Nakatani Gong Orchestra Training Videos
”THE MAGIC ROOM” CD
Kris Tiner + Tatsuya Nakatani
Release, August 4, 2023 by epigraph records
William Parker
Amazing William’s contrabass solo.
And check out the sound of Nakatani-Kobo, German Grip Bass Bow.
Bowed Gong
This is a very casual sound check clip before the concert at Silo City, Buffalo, NY. Very nice sounding room helps your imagination. Recent released CD, “MONOCHROME,” is based on this way of playing Gong. I built my Bow called Nakatani-Kobo.
This is Tatsuya Nakatani Solo Percussion set up and my large project, Nakatani Gong Orchestra. (The video length is only 36 seconds)
“ONLINE STORE”
Closed now
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New Nakatani-kobo logo
My friend Makoto Kawabata, leader guitarist from Acid Mothers Temple, has designed it. Now newer Kobo-bows will have a new branding iron mark!
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